中和反応とは
中和: 酸の H+ と塩基の OH− が反応して水ができる反応。
H++OH−→H2O
同時に塩(えん) が生じる。
例:
HCl+NaOH→NaCl+H2O
H2SO4+2NaOH→Na2SO4+2H2O
中和の量的関係
中和の完了条件: 酸が出す H+ の mol = 塩基が出す OH− の mol
a⋅ca⋅Va=b⋅cb⋅Vb
a: 酸の価数、b: 塩基の価数、c: モル濃度、V: 体積
中和の量的関係
塩の分類
| 塩の種類 | 組み合わせ | 水溶液の性質 | 例 |
|---|
| 正塩 (中性塩) | 強酸 + 強塩基 | 中性 | NaCl, K2SO4 |
| 正塩 (酸性塩) | 強酸 + 弱塩基 | 酸性 | NH4Cl |
| 正塩 (塩基性塩) | 弱酸 + 強塩基 | 塩基性 | CH3COONa |
| 酸性塩 | H⁺ が残る | 多くは酸性 | NaHSO4, NaHCO3* |
塩の種類と水溶液の性質
*NaHCO3(炭酸水素ナトリウム)の水溶液は弱塩基性。名前は「酸性塩」だが水溶液は塩基性になる例外。
例題
例題: 中和滴定の計算
0.10 mol/L の塩酸 20 mL を中和するのに、0.20 mol/L の水酸化ナトリウム水溶液は何 mL 必要か。
HCl は1価の酸(a=1)、NaOH は1価の塩基(b=1)
1×0.10×20=1×0.20×Vb
Vb=0.200.10×20=10 mL
確認クイズ
Q1 中和反応で必ず生じる物質は?
Q2 0.10 mol/L の H₂SO₄ 50 mL を中和する NaOH (0.20 mol/L) は何 mL?
Q3 CH₃COONa の水溶液は何性?
演習
問1. 濃度不明の酢酸 10.0 mL を 0.10 mol/L の NaOH で滴定したところ、15.0 mL で中和点に達した。酢酸のモル濃度を求めよ。
解答・解説
酢酸は1価の酸、NaOHは1価の塩基:
1×ca×10.0=1×0.10×15.0
ca=10.00.10×15.0=0.15 mol/L