束一的性質
溶液の性質の中で、溶質の種類に関係なく、粒子の数(モル濃度)だけで決まるものを束一的性質という。
束一的性質(希薄溶液):
- 蒸気圧降下: 溶質を溶かすと蒸気圧が下がる
- 沸点上昇: 純溶媒より沸点が高くなる(ΔTb=Kb⋅m)
- 凝固点降下: 純溶媒より凝固点が低くなる(ΔTf=Kf⋅m)
- 浸透圧: Π=cRT(ファントホッフの法則)
m: 質量モル濃度 (mol/kg)、Kb, Kf: モル沸点上昇・凝固点降下定数
沸点上昇と凝固点降下
コロイド溶液
コロイド: 粒子の大きさが約 1∼100 nm の分散系。真の溶液と懸濁液の中間。
特徴的な現象:
- チンダル現象: 光の散乱で光の道筋が見える
- ブラウン運動: 粒子が不規則に動く
- 電気泳動: コロイド粒子が電場で移動
- 透析: 半透膜でコロイドとイオンを分離
確認クイズ
Q1 冬に道路に塩をまくのは何を利用している?
Q2 束一的性質に影響するのは?
Q3 チンダル現象が見られるのは?
演習
問1. 水の凝固点降下定数 Kf=1.86 K⋅kg/mol のとき、グルコース C6H12O6(M=180)9.0 g を水 500 g に溶かした溶液の凝固点を求めよ。
解答・解説
質量モル濃度: m=500/10009.0/180=0.500.050=0.10 mol/kg
凝固点降下: ΔTf=Kf⋅m=1.86×0.10=0.186 K
凝固点: 0−0.186=−0.19 °C