天然高分子化合物

25分 Part 5 / Ch9 / Lesson 1
前提レッスン: 4-7-2

到達目標

  • アミノ酸とタンパク質の構造を理解する
  • 糖類の分類と性質を説明できる
  • 核酸(DNA・RNA)の基本構造を知る

アミノ酸とタンパク質

アミノ酸: アミノ基 (-NH₂) とカルボキシ基 (-COOH) の両方をもつ化合物。

  • 水溶液中では双性イオンとして存在: +H3N-CHR-COO\mathrm{^+H_3N\text{-}CHR\text{-}COO^-}
  • ペプチド結合 (-CO-NH-) でつながってタンパク質になる
H₂N-CHR-COOHアミノ酸①+H₂N-CHR’-COOHアミノ酸②R-CO-NH-R’ペプチド結合+ H₂O
ペプチド結合の形成

タンパク質の構造:

  • 一次構造: アミノ酸の配列順序
  • 二次構造: α-ヘリックス、β-シート
  • 三次構造: ポリペプチド鎖の立体的な折りたたみ
  • 四次構造: 複数のポリペプチド鎖の集合

糖類

分類構成還元性
単糖類加水分解されないグルコース C₆H₁₂O₆、フルクトース
二糖類単糖2つが縮合スクロース、マルトース、ラクトースマルトース○、スクロース×
多糖類単糖が多数縮合デンプン、セルロース、グリコーゲン×

糖類の分類

グルコース C6H12O6\mathrm{C_6H_{12}O_6}:

  • アルデヒド基をもつ → 還元性あり(フェーリング反応、銀鏡反応で検出)
  • アルコール発酵: C6H12O62C2H5OH+2CO2\mathrm{C_6H_{12}O_6 \rightarrow 2C_2H_5OH + 2CO_2}

核酸

  • DNA(デオキシリボ核酸): 二重らせん構造、遺伝情報の保存
  • RNA(リボ核酸): 一本鎖、タンパク質合成に関与
  • ヌクレオチド = 糖 + リン酸 + 塩基

確認クイズ

Q1 アミノ酸どうしをつなぐ結合は?

Q2 スクロース(ショ糖)に還元性は?

Q3 デンプンを検出する試薬は?


演習

問1. グルコースが還元性を示す理由を官能基の観点から説明せよ。また、グルコースの還元性を確認する方法を2つ挙げよ。

解答・解説

グルコースはアルデヒド基 (-CHO) をもっています。アルデヒド基は酸化されやすく(→カルボキシ基)、相手を還元するため、還元性を示します。

確認方法:

  1. フェーリング反応: フェーリング液を加えて加熱すると、酸化銅(I) Cu₂O の赤色沈殿が生じる
  2. 銀鏡反応: アンモニア性硝酸銀水溶液を加えて温めると、銀が析出して鏡のようになる